死亡交通事故率1.9倍!やめよう!運転中のスマホ等の使用

令和元年12月1日から、運転中にスマホで通話したり、画面を見たり、操作する「ながらスマホ」に対する罰則が厳しくなり2年以上経過。

 

しかし、依然として運転中の「ながらスマホ」などによる交通事故が発生し、死亡事故につながる確率も高くなる統計データでもあるため、新年度が始まる機会に、今一度再周知・再徹底をお勧めいたします。

 

出典:警察庁ウェブサイト
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html

 

運転中の「ながらスマホ」による交通事故の発生状況は?

近年、運転中にスマートフォンの画像を注視するなどの携帯電話使用等に起因する交通事故は増加傾向にありましたが、携帯電話使用等の罰則等を引き上げた改正道路交通法が令和元年12月に施行されたことや、広報啓発、交通指導取締り等の推進により、令和2年は1,283件となり、令和元年の2,645件と比較し大幅に減少しました。しかし、携帯電話使用等に起因する交通事故はいまだに発生しており、その内訳をみると、カーナビ等を注視したことに起因する交通事故が677件と最も多く、約5割を占めており、次いで画像目的使用が520件で約4割となっています。

 

携帯電話使用等に係る使用状況別交通事故件数の推移(数値提供:警察庁)

 

 

※携帯電話使用等に起因する交通事故件数は、携帯電話等を通話目的及び画像目的で使用したことやカーナビ等の注視に起因して発生した交通事故件数。携帯電話等及びカーナビ等のどちらも使用していた事故については1件として計上

 

 

ながらスマホの危険性は?

「運転中にスマホを見たり操作したりするといっても、ほんの一瞬なら大丈夫」と考えているなら、それは大きな間違いです。わずかな時間でも、スマホに気を取られ、前方の安全確認がおろそかになって、悲惨な交通事故につながる危険性があります。

 

ドライバーがスマートフォンなどの画像を見ることにより危険を感じる時間は運転環境により異なりますが、各種の研究報告によれば、2秒以上見るとドライバーが危険を感じるという点では一致しています。

 

時速40kmで走行する自動車は1秒間に約11m進み、2秒間では約22m、時速60kmで走行する自動車は1秒間に約17m、2秒間では約33m進みます。「ほんの一瞬だから」などという間違った考えで、運転中にスマホや携帯電話を操作したり画面を見たりすることは、絶対にやめましょう。その一瞬の間に、交通事故を起こしてしまうことがあります。

 

さらに、令和2年の死亡事故率(死傷事故に占める死亡事故の割合)をみると、携帯電話等を使用していた場合は、使用していない場合と比較して約1.9倍となっています。

 

運転中にスマホ等を使用しなければならないときは、必ず安全な場所に停車してからにしましょう。

 

 

死亡事故率比較(令和2年)

 

運転中の「ながらスマホ」に対する罰則は?

自動車及び原動機付自転車などの運転中の「ながらスマホ」は、道路交通法で禁止されています。

 

 

■携帯電話を保持して通話したり画像注視したりした場合(保持)

【罰則】 「6月以下の懲役」又は「10万円以下の罰金」

【反則金】 普通車の場合:18,000円

【違反点数】 3点

 

■携帯電話の使用により事故を起こすなど交通の危険を生じさせた場合(交通の危険)

【罰則】 「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」

【反則金】 非反則行為となり、罰則が適用されます。

【違反点数】 6点(免許停止処分の対象)

 

出典:警察庁ウェブサイト
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html

 

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・わき見をし「ながら」の運転
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