「過労死等防止対策白書」公表/厚労省

厚生労働省は28日、「2025年版過労死等防止対策白書」を公表しました。

 

近年の過労死等の状況では、「精神障害事案の労災請求件数や労災支給決定(認定)件数の分析(概要7-9頁)から、精神障害に係る請求件数が2010年度に比べて3倍以上、「自殺以外」が同約3.5倍、精神障害の発病に関与した事案での決定件数(支給・不支給)では、「対人関係」、「パワハラ」等の職場環境に関する出来事が大きく増加したと指摘。

 

取組みの方向性として、長時間・過重労働の防止等に加え、職場環境改善の取組を進めることを挙げています(同15頁)。

「過労死等防止対策大綱」が重点対象としている業種等(自動車運転従事者、教職員、IT産業、外食産業、医療、建設業、メディア業界、芸術・芸能分野)の労災認定状況(概要10-11頁)からは、精神障害事案で、医療と自動車運転従事者が大幅増、建設業の高止まり、精神障害の発病に関与したと考えられる出来事は、重点業種等ごとに異なる傾向があるとし、取組みの方向性として、業種等ごとの特徴を踏まえた対応等を挙げています(同15頁)。

 

▽概要は以下ご覧ください
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001586368.pdf